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「りそな決済サービス」を利用した『でんさい活用型ファクタリング』は、三菱ufjファクターや百十四銀行のサービスと並ぶ、有名な銀行系ファクタリングです。
りそな銀行のファクタリングサービスは、他の銀行系ファクタリングと比較して、利用しやすいのでしょうか?
民間ファクタリングと比較するとどうなのかも、気になるポイントではないでしょうか。
りそな決済サービスのファクタリングの特徴や、メリット・デメリットをはじめ、他社ファクタリングとの比較結果を紹介します。
目次
りそなのでんさい活用型ファクタリングとは?
りそな決済サービスのファクタリングは、電子債権を介した支払業務代行サービス「りそなペイメントシステム」を活用しています。
まずは、りそなペイメントシステムの仕組みについて解説していきましょう。
りそなペイメントシステムとは?
ひとことで言うと、納入企業の電子債権をりそなが代理受領することで、支払企業に対する売掛金回収をりそなが代行するシステムです。
このシステムを利用することで、納入企業・支払企業のそれぞれに以下のメリットがあります。
納入企業にとってのメリット | 支払企業にとってのメリット |
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つまり、電子債権のメリットに加えて、買掛金支払い・売掛金回収の手間がりそな決済サービスを通じて簡略化されるということです。
このシステムを介して行われるのが、「でんさい活用型ファクタリング」です。
でんさい活用型ファクタリングとは?
りそなペイメントシステムで扱う電子債権を売買することで、支払期日前の資金調達を可能にしたのが「でんさい活用型ファクタリング」です。
でんさいネットに対する債権発生記録請求・譲渡記録請求や、ファクタリング会社に債権を譲渡する事務手続きは全て、りそな決済サービスが代行します。
よって、納入企業・支払企業は煩雑な手続きを踏む必要がありません。
手続きに関しては、一般的なファクタリングを利用するのと同じ気軽さです。
納入企業・支払い企業のそれぞれに、以下のメリットがあります。
納入企業にとってのメリット | 支払企業にとってのメリット |
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この他、りそな決済サービスでは「医療法人・介護事業者向け」「障害福祉サービス事業者向け」のファクタリング事業も行っています。
売掛債権の支払保証も可能!
資金調達に加え、取引先の与信管理や、債権不渡りリスクの回避が目的で行われる「売掛債権の支払保証(保証ファクタリング)」も利用できます。
でんさい活用型ファクタリングのように期日前支払いはできませんが、低コストで与信管理・リスクヘッジができるのがメリットです。
サービスの仕組み
納入企業がりそな決済サービスに対して、保証を希望する取引先リストを提出し、保証契約を行います。
そのリストに基づき、りそなが取引先の信用調査を行い、納入企業へ与信管理情報を提出します。
上限保証限度額は、各取引先の信用情報に基づいて1社ごとに決定されます。
取引の流れ
例として500万円の売掛債権を保証してもらう場合、取引の流れは以下のようになります。
- ①りそな決済サービスと保証ファクタリングの契約を結び、保証対象となる販売先(売掛先)・債権を提示します。
- ②販売先の信用調査により、保証限度額が400万円に決定されたとします。
- ③販売先が倒産した場合、保証限度額の400万円が、自社に対して支払われます。
万が一、未回収代金が発生した場合、売掛債権の全額は戻ってきませんが、保証限度額の範囲内で損失をカバーできるということです。
りそな決済サービスのファクタリングには、このような使い道もあるのです。
すでに取引中の販売先に限らず、新規開拓先についても保証ファクタリングの対象となります。
新規取引先の信用度に不安があるときは、りそな決済サービスに信用調査を委託することで、有益な判断材料になります。
また、多数の取引先の与信管理に煩わされているなら、りそな保証サービスに管理を代行することでコスト削減に繋がります。
2013年から保証ファクタリングが強化されたことで、少額の債権でも利用が可能となりました。
買取ファクタリングで扱えない少額債権でも、リスクヘッジだけを希望するなら、りそなの保証ファクタリングは検討に値します。
他社銀行系ファクタリングと比較すると?
りそな決済サービスと比較されることが多い有名な銀行系ファクタリングとして、「三菱ufjファクター」や「みずほファクター」が挙げられます。
各社で手数料に大きな違いはありませんが、取扱い金額や資金化までの期間には差があります。
取扱い金額を比較
取扱い金額が最も高く設定されているのが三菱ufjファクターで、1億円以上の買取が対象となります。
りそな決済サービスとみずほファクターについては、特に規定はありませんが、1,000万円以下の少額だと利用は難しいです。
資金化までの期間を比較
三菱ufjファクターは、早ければ約2週間で資金化できることもあります。
りそな決済サービスとみずほファクターの場合、平均で1~2ヶ月はかかります。
いずれにしても、一刻も早い資金調達を希望する企業にとっては、銀行系ファクタリングは不便と言えます。
りそな決済サービスにデメリットはある?
「りそな決済サービス株式会社」は、メガバンクグループに次ぐ資本力を誇る「りそなホールディングス」が保有する会社なので、信用度は高いです。
しかし、銀行系ファクタリングに共通する、以下のデメリットもあります。
- 少額の売掛債権譲渡に対応していない
- 売掛先だけでなく、ファクタリング利用者に対する審査も厳しい
- 審査に時間がかかり、即日資金調達ができない
- 2社間ファクタリングに対応していない
- 支払企業がでんさいネットに加入する必要がある
このように、資本力・信用力の低い個人事業主や中小企業にとってはデメリットの方が大きく、利用を断られるケースが多いです。
りそな決済サービスのファクタリングが向いているのは、一部の優良な中小企業か、大企業に限られます。
中小企業には、民間ファクタリングが最適
りそな決済サービスは、大手企業にとっては安心かつ便利にファクタリングができる会社ですが、中小企業・零細企業はそもそも利用が難しいという欠点があります。
りそなの審査に落ちてしまったら、他の銀行系ファクタリングも同様に断られる可能性は大きいでしょう。
民間ファクタリング会社においても、銀行系の資本力には及ばないものの、実績があり信用のおけるサービスが続々と登場しています。
実績で選ばれているおすすめのファクタリング会社を、一部紹介します。
安心感を求めるなら、上記のファクタリング会社を選ぶと間違いはないでしょう。
信用性だけでなく、ファクタリングを専門としているだけあって、資金化がスピーディーな点でも評価が高いです。