最終更新日:
「株式会社日本ファクタリング」は、中小規模の企業向けにファクタリングサービスを実施している会社です。
日本ファクタリングのサービスの特徴や、会社の信用性、口コミでの評判をまとめます。
株式会社日本ファクタリングってどんな会社?
株式会社日本ファクタリングは、2014年に設立されたばかりの民間ファクタリング会社です。
中古住宅再生などの不動産事業や、リフォーム・リノベーション事業を展開する「GIグループ」の傘下にある会社です。
売掛金・受取手形等の「買取ファクタリング」の他、「根保証」などのサービスにも対応しています。
根保証とは、保証限度額の範囲内で、将来的に発生する債務の保証を行うサービスのことです。
通常は、債務1件ごとにその都度保証契約が必要ですが、根保証では1回の契約で将来の債務を全てカバーできるため、利便性の高いシステムです。
株式会社日本ファクタリングの事業方針として、「複雑に多様化する企業取引の変化に対し、柔軟に対応すること」を掲げています。
コスト意識がシビアな中小企業のニーズにも、きめ細かく的確に応えてくれる会社です。
日本ファクタリングのファクタリングサービスとは?
日本ファクタリングのサービスには、以下のメリットがあります。
- 売掛債権を支払期日より早く資金化できる
- 2社ファクタリングが選べる(債権の資金化を取引先に知られない)
- 担保や保証人の必要なし
- ノンリコース(償還請求権なし)なので、売掛金未回収リスクがない
- 融資ではないので、貸借対照表のスリム化が図れる
- 中長期的に無理のない資金繰りができる
上記のメリットは、個別の取引条件によって変更になる場合があります。
具体的な資金化までの日数や手数料は公開されていませんので、要問い合わせ・要相談となります。
日本ファクタリングへの問い合わせ・連絡方法は、電話・メール、またはFAXに対応しています。
電話番号 | 03-6703-0750 |
---|---|
メールアドレス | info-jpf@gi-group.co.jp |
FAX番号 | 03-6703-0755 |
契約から早期資金化までの流れ
日本ファクタリングにおける取引の流れを、2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの各場合について説明します。
まずは、取引に必要な書類を準備しておきましょう。
自社で用意する書類は、以下の3つです。
- 取引先との売買契約書、基本契約書等
- 直近3期分の決算報告書(法人税確申告書)
- 売掛金の入金日が記載されている書類(納品書、請求書等)
その他、法務局で以下の書類を発行してもらいましょう。
- 印鑑証明書
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
上記の書類は、発行日から3ヶ月以内でなければ有効ではありません。
-
1.取引先と売買契約等を交わしたことで、売掛債権が発生します。
-
2.日本ファクタリングへ、電話またはメールで相談・問い合わせ・申込みを行います。
-
3.日本ファクタリングが、債権内容の調査や売掛先の審査を行います。
-
4.調査・審査結果から、売掛債権の買取金額が確定します。
-
5.ファクタリングの契約が締結されます。
-
6.日本ファクタリングから、買取代金の入金があります。
-
7.取引先から自社(債権者)に対して、売掛金の支払いがあります。
-
8.自社は日本ファクタリング会社に対して、売掛金の決済を行います。
2社間取引においては、債権譲渡の手続きが不要なため、よりスピーディーな入金が可能です。
1~5までの流れは、2社間ファクタリングと同じです。
-
6.自社が日本ファクタリングに対して、債権の譲渡を行います。
-
7.取引先に対して、債権の譲渡通知を行います。
-
8.日本ファクタリングから自社に対して、買取代金の入金が行われます。
-
9.取引先から日本ファクタリングに対し、売掛金の決済が行われます。
3社間取引においては、債権譲渡のために取引先への通知を行い、承諾を得る必要があります。
その代わり、手数料が安くなったり、売掛金未回収リスクをファクタリング会社に移せるというメリットがあります。
日本ファクタリングは悪徳会社ではない?
日本ファクタリングでは、公開されている情報や口コミが少ないため、信用できる会社なのか心配ではないでしょうか?
日本ファクタリングの本社である「GIグループ」は、東京都港区に実在する会社です。
詳しいアクセス情報は、公式サイトから確認できます。
日本ファクタリングサービス(JFS)との違いは?
株式会社日本ファクタリングと会社名がよく似ているので間違われやすいですが、全く別の会社です。
両者でどのような点に違いがあるのかを、比較しました。
サービス内容の違いは?
JFSのファクタリングサービスは、クレジットカード加盟店を対象に行われています。
顧客のクレジットカード決済~店舗・企業への入金までのサイクルを短縮できるサービスです。
通常のクレジットカード決済では、入金までに最大30日かかりますが、JFSのファクタリングによって、最短3日まで短縮できます。
クレジットカード未導入の会社でも、JFSの取次ぎによって、手軽にカード決済を導入することができます。
クレジットカード売掛金早期決済サービスの利用によって、以下のメリットがあります。
- 決済手数料は業界最低水準
- カード決済申込みにあたっての初期費用は無料
- クレジットカード決済導入により、顧客の購入意欲を高めることができる
- 日本で7割以上のシェアを誇るVISA、MasterCardに対応
- 複数のカード会社との契約を一元化し、経理や管理業務を大幅に簡略化できる
特に、支払い額が高額になる不動産などの業種を中心に、カード決済のニーズは高まっています。
販売チャンス拡大のためにも、売掛金のファクタリングと並んで検討に値するサービスではないでしょうか。
早期決済サービスの仕組みとは?
クレジットカード決済早期決済サービスは、以下の4者が取引に関わってきます。
- ファクタリング利用者(クレジットカード加盟店)
- クレジットカード利用者(顧客)
- 日本ファクタリングサービス
- クレジットカード会社
では、取引の流れを見てみましょう。
-
ファクタリング利用者は、日本ファクタリングサービスと「早期決済サービス契約」及び「クレジットカード加盟店契約」を締結します。
-
顧客から加盟店に対して、クレジットカード決済が行われます。
-
加盟店からクレジットカード会社に対して、カード決済情報が送信されます。
-
日本ファクタリングサービスが決済情報を元に、加盟店に対して売上金の入金を行います。
-
クレジットカード会社から日本ファクタリングサービスに対して、決済代金が入金されます。
このように、日本ファクタリングサービスがクレジットカード会社に代わり、売上金を立て替えることで、早期入金が可能となっています。
売掛先がクレジットカード会社に置き換わっただけで、基本的な仕組みは通常のファクタリングと同じです。
両者の比較で分かったのは、仕組みは同じでも、対象となる取引に違いがあるということです。
企業間の売掛金決済には「株式会社日本ファクタリング」などのファクタリング会社、顧客からの売上金決済には「日本ファクタリングサービス(JFS)」と使い分けましょう。